ストレスに強いからだをつくる栄養素 2015.04.02 thu

新年度を迎え心機一転、環境の変化もあり、知らずとストレスをため込んでしまっている人も多いのでは。実はEDの原因の一つに『ストレス』があります。

ストレスの原因には、不安や緊張、仕事の重圧や人間関係、また気候の変化や騒音なども含まれます。これらを完全になくすことは難しいですが、食習慣を見直すことでストレスに強い身体をつくることはできます。

ストレスの予防・解消に効果的な栄養素として、たんぱく質、ビタミンB群、ビタミンC、カルシウムなどが挙げられます。外部から何らかのストレスを感じると、身体を守るために副腎皮質からホルモンが分泌され、その際にたんぱく質やビタミンB群、ビタミンCの消費量が増えます。ストレスを多く感じる方はこれらの栄養素を積極的に摂ることが大切です。また精神状態を正常に保つためにカルシウムも欠かせません。

たんぱく質、ビタミンB群、カルシウムは、肉や魚、大豆、乳製品、卵などに多く含まれ、ごはんのおかずとしても摂りやすい栄養素ですが、ビタミンCのほとんどは野菜と果物に含まれており、意識して食べないと不足しやすい栄養素です。外食でなじみ深い牛丼やラーメン、チャーハンなどの手軽に食べられる一品料理は、お腹は満たされるものの、野菜が入っていないことが多く、ビタミンCが摂れないことも。単品料理を食べる際には、出来るだけ野菜が多く入ったものを選んだり、サラダなどの野菜を1品追加することを心がけましょう。ビタミンCは、「精のミネラル」亜鉛の吸収力を高めたり、免疫力を高めてウイルスから身体を守る、風邪予防にも欠かせない重要な栄養素です。

日頃から野菜や果物を意識して摂ることは“ストレスに強い身体をつくること”であり、またEDの予防にもつながるのです。そして食事はもちろんのこと、十分な睡眠時間の確保、没頭できる趣味を作り、頭を切り替えることも大切です。

性のつくレシピ集では、素材の栄養素を効率よく摂取でき、野菜をたっぷり使ったごはんやおかずを紹介しているので、参考にしてみてくださいね。

参考レシピ

亜鉛 … 免疫力アップ、糖尿病予防、疲労解消

セレン … 精子の形成や老化・がん予防

マンガン … 骨の形成、糖質・脂質の代謝

ビタミンE … 抗酸化作用、血行促進効果

ビタミンB1 … 疲労回復、スタミナ増強

ビタミンB2 … スタミナ増強、過酸化物質を除去

ビタミンC … 免疫力を高める、抗酸化作用

アルギニン … 精子数や精子の運動率を上げる、子宮内膜を厚くする

アスパラギン酸 … 疲労回復や利尿作用

ムコ多糖類 … 疲労回復や滋養強壮

クエン酸 … 疲労回復、スタミナ・食欲増進

執筆者

緑川 鮎香

管理栄養士・フードコーディネーター・オリーブオイルジュニアソムリエ


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