夏バテ予防に!たんぱく質をしっかり摂ろう 2019.8.7 wed

本格的な夏が到来して、夏バテ気味という方もいるかもしれません。今回は夏バテ予防のために、たんぱく質をしっかり食べるための食事法についてご紹介します。


8月になり暑い日々が続き、夏バテで倦怠感がしたり食欲が落ちていたりという方もいらっしゃるのではないでしょうか。 夏に食欲が落ちるのは、室内外の温度差による自律神経の乱れや睡眠不足による疲労、脱水などが原因と考えられています。夏バテで食欲が落ちてしまい簡単な麺類などで済ませたりすると、栄養が足りずにますます元気がなくなってしまうこともあるんです。

夏バテ予防には栄養をしっかり摂ることが大切です。中でも体を作るたんぱく質が不足しないように気をつけましょう。たんぱく質が含まれている食品として、肉・魚・大豆や大豆製品・卵・乳製品などがあげられます。 できるだけこれらの食品を1日2回は食べるようにしましょう。朝食は簡単なもので済ませているというなら、昼と夜にたんぱく質をしっかり食べるように意識すると良いですよ。 肉や魚が進まない時、料理の時間が無い時などは、冷奴などが手軽に食べられておすすめです。野菜と一緒に豆腐サラダにしたり、そうめんにトッピングしたりとアレンジもできますよ。火を使わずに食べられるので忙しい朝や疲れて帰宅した夜でもパパっと食べられるのも魅力です。

炭水化物、たんぱく質、脂質の代謝に欠かせない栄養素であるビタミンB群。普通に食事をしていれば不足することはあまり無いのですが、食欲が落ちて簡単な料理で済ませていると不足してしまうかもしれません。ビタミンB群はさまざまな食品に含まれていますが、中でも、豚肉、鮭、かつお、まぐろ、レバーなどに多く含まれています。 豚肉料理を作る時は、豚バラ肉よりも豚ヒレ肉にすると良いでしょう。豚ヒレ肉を使用することで、高たんぱく質・低脂質・ビタミンB群豊富なおかずを作ることができます。

肉や魚のおかずをさっぱり味にすることで、夏バテ時にも食べやすくなることも。酸味を効かせたタレを絡める、みょうがや大葉などの薬味を用意するなどの工夫でグッと食べやすいメインおかずになります。例えば、いつもの照り焼きに酢やレモン汁を少しプラスするだけでさっぱり感がアップ。あまり難しく考えずにトライしてみると新たなおいしさもが発見できることも。

そうめんやうどん、そばなどの冷たい麺類はおいしいのですが、単体では栄養素が不足しがち。トマトやきゅうりなどのお好みの野菜とともに、サラダチキンやツナ缶、温泉卵、豆腐などをトッピングしましょう。彩りも良く、ボリュームもアップし、栄養バランスも良くなります。サラダチキン、ツナ缶、温泉卵、豆腐などは包丁も火も使わずにトッピングできるので、常備しておくとさまざまなシーンで使えて便利ですよ。

夏バテ予防にしっかり食事を食べることは大切です。食欲が落ちている時には、さっぱり食べやすい味にすることで食べやすくなることも。麺類もトッピング次第で味も見た目もかわるので、ぜひ、いろいろと試してみると楽しいですよ。ただし、無理は禁物。あまりにも体調がすぐれないときなどは病院で診てもらいましょう。この夏を元気に過ごしてくださいね。

亜鉛 … 免疫力アップ、糖尿病予防、疲労解消

セレン … 精子の形成や老化・がん予防

マンガン … 骨の形成、糖質・脂質の代謝

ビタミンE … 抗酸化作用、血行促進効果

ビタミンB1 … 疲労回復、スタミナ増強

ビタミンB2 … スタミナ増強、過酸化物質を除去

ビタミンC … 免疫力を高める、抗酸化作用

アルギニン … 精子数や精子の運動率を上げる、子宮内膜を厚くする

アスパラギン酸 … 疲労回復や利尿作用

ムコ多糖類 … 疲労回復や滋養強壮

クエン酸 … 疲労回復、スタミナ・食欲増進

執筆者

若子 みな美

管理栄養士・フードコーディネーター・栄養教諭


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