個人輸入で届いた薬の包装が汚い「マンガ」

浜松町第一クリニック 竹越昭彦院長 監修

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インターネット上の個人輸入サイトを見ると、「カマグラ」「バリフ」「タダリス」など、バイアグラ・レビトラ・シアリスのジェネリック医薬品が数多く販売されています。
「なぜ国際特許が切れる前から存在していたのか?」と疑問に思われる方も多いでしょう。

その背景には、かつてのインドの特許制度があります。
インドでは2005年の特許法改正以前、独自の製造方法を開発すれば、国際特許が有効な医薬品であっても同じ有効成分を含む製品を製造することが可能でした。
さらに、2005年以前から製造・販売されていたインド製ジェネリック医薬品については、その後も流通が認められているため、現在でも数多く出回っています。

しかし、これらインド製ジェネリックED治療薬には、日本国内での正規流通ルートは一切存在しません。
そのため、インターネットによる個人輸入や、出所の不明な店舗での購入はもちろん、たとえ国内の医療機関で処方されたものであっても、厚生労働省未承認の海外製ジェネリックには偽造品が混在している可能性があるため、服用は避けることをおすすめします。

全国展開している一部の男性専門クリニックでも、偽造品の可能性が否定できない非正規ED治療薬を処方しているケースがあると言われています。
非正規品を扱っているクリニックは、各製薬会社が運営する病院検索サイトに掲載されていないことが多いため、受診前に確認することをおすすめします。

参照EDを相談できる病院検索(提供元:日本新薬)

以前、私自身も実際にインターネットで「ED治療薬 個人輸入」と検索し、比較的信頼できそうに見える複数のサイトから個人的に注文したことがあります。

届いた薬は非常に簡易的な包装で、箱は潰れ、外装のビニール素材も破れている状態でした。さらに、薬箱には封がされておらず、一度開封して別の薬と差し替えることも容易にできそうな状態でした。

実際にこのような状態を目にしたことで、患者さんが個人輸入した薬の服用に不安を感じる理由を強く実感しました。
仮に中身が本物だったとしても、日本の厳格な品質管理や丁寧な包装に慣れている方であれば、「本当に大丈夫なのだろうか…?」と不安に感じるのは当然だと思います。

本来であれば、実際に届いた薬の写真を掲載した方が状況は伝わりやすいのですが、箱には製薬会社名が記載されているため、公開は控えさせていただきます。

また、インドの一部医薬品メーカーにおいて、品質管理体制に問題が指摘された事例も過去に報じられています。
以下の記事も参考としてご覧ください。

参照米FDA、印ランバクシー社製品約30品目の医薬品を一時輸入停止(提供元:薬事日報)

記事によると、米FDA(アメリカ食品医薬品局)は2008年9月、インドの製薬会社ランバクシー社の工場2施設において、製造工程に深刻な問題があるとして、同社製品約30品目の輸入停止措置を実施しました。

安全性そのものに重大な問題があったわけではありませんが、製造器具の洗浄状況、生産管理、品質管理記録の保存などに関して不備が改善されていなかったことが理由とされています。

さらにFDAの調査過程では、安定性試験データの一部改ざんも発覚し、同工場で製造された製品の審査中止が通知されたと報じられています。

参照【FDA】印ランバクシー後発品をデータ改ざんで審査中止(提供元:薬事日報)
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