「森のバター」の魅力と食べ方の工夫 2016.12.09 fri
アボカドは世界一栄養価の高い果物としてギネスブックで認定され、脂質を多く含むことから「森のバター」とも言われています。
脂質が多いと体によくないのでは?と思われますが、そのほとんどは不飽和脂肪酸のオレイン酸です。悪玉コレステロールを減らし生活習慣病の予防に役立ちます。その他にもアボカドには注目すべき栄養素が沢山含まれています。
ビタミンB2、B6は、皮膚や髪の健康を保ち、ともに脂質の代謝を助ける働きがあります。ダイエットのサポートをしてくれる強い味方です。
ビタミンEは「若返りのビタミン」と呼ばれ、活性酸素の害から身体を守り、美肌や老化予防に役立ちます。血行促進効果があることから、EDの予防や改善にも欠かせない栄養素です。また、性ホルモンの代謝にも関与しており、男性では精力を高める効果があるといわれています。
カリウムの含有量は果物の中でもトップクラス。摂りすぎた塩分を排泄し、高血圧の予防やむくみ解消に役立ちます。カリウムは熱に弱い性質をもちますが、生で食べられるアボカドはカリウム摂取にうってつけの食材です。
日本人に不足しがちな栄養素のひとつ。ごぼうと同等量を含み、腸の病気や便秘の予防に役立ちます。食物繊維が多い根菜やきのこなどは、加熱をしないと食べられないことが多いですが、アボカドは皮を剥くだけで食べらるので、手軽に食物繊維を補給することができます。
良質な脂質とビタミン・ミネラルを多く含む魅力満載のアボカドですが、選び方が非常に難しい果物です。食べ頃のアボカドは、果皮の色が黒く、手のひら全体で握ったときに弾力を感じるものを。ヘタ周辺がぶよぶよしていたり、一部が凹んでいると傷んでいる可能性があるので避けるようにしましょう。
うっかりかたいアボカドを切ってしまったときは、加熱をすると美味しくいただけます。肉巻きにして焼いたり、ピザやグラタン、味噌汁にの具などに加えるのがおすすめです。じゃがいものようにホクホクとした食感で、生で食べるときとはまた違った美味しさが味わえますよ。
また、アボカドは「森のバター」として、料理やお菓子に使うバターや生クリームに置きかえることでもできます。豆乳を加えてクリーム状にすれば、ホワイトソースのように使うことも。チーズケーキに使う生クリームの代わりにアボカドを使えば、色味がきれいでなく、低カロリーに仕上げることもできます。
食材を選ばず、色々な調味料と相性のよいので、和洋中どの料理に合わせても美味しくいただけます。果肉がグリーンであることからクリスマスにも重宝する食材です。赤い食材のマグロやタコ、トマトやイチゴなどと合わせて楽しんでみてくださいね。
参考レシピ
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