レビトラ錠の個人輸入について

浜松町第一クリニック 竹越昭彦院長 監修

レビトラはインターネットで検索するとバイアグラ同様、個人輸入のサイトを非常に多く見かけます。しかし、インターネットなどで海外から医薬品を個人輸入する場合、その品質は保証されているとは限らず、偽造医薬品の可能性もあります。偽造されたレビトラ錠は不純物混入等により健康を損なうことがあり非常に危険です。
皆さんが思っている以上に個人輸入による偽物は急増しております。

レビトラの発売元であるバイエル薬品は2021年10月に国内でのレビトラの販売を中止することを公表しました。これにより、2022年8月現在、既に日本で正規流通するレビトラは姿を消しているので今後、益々、個人輸入を利用する人が増えることが懸念されています。
レビトラが国内市場から消えてしまっても厚労省から製造承認を得た国産のレビトラジェネリック(バルデナフィル錠)の販売が継続されますので、代替薬は個人輸入は避けこれを使用することを強くお勧め致します。
バリフ(Valif)等の国内未承認のED薬の個人輸入は偽物も多く思わぬ健康被害を生じる可能性もあるので手を出すのは止めておきましょう。

厚生労働省提供の個人輸入注意喚起

厚生労働省も国民の健康を守るために上記サイトのように個人輸入にて入手することへの危険性を注意喚起しているのです。

偽物の服用による健康被害も危険ですし、飲み合わせの悪いお薬もございますので、レビトラ錠の服用を考えている方はしっかりとした医療機関で医師の説明を受け、安心して服用するのが一番安全です。
2022年3月までは、地域別でレビトラ錠を処方してくれる病院を検索できるサイト(バイエル薬品提供)があったのだが現在は閉鎖されています。
最近では、医師が偽物が混入する可能性のある個人輸入を利用し海外製のレビトラ錠やバルデナフィル錠を仕入れて処方している医療機関もあるので病院に行く前に以下の当院の提供するページに目を通しておくことをお勧めします。

海外で発見されている偽造レビトラ®錠は知的財産権を侵害するものです。バイエル薬品は特許庁にてレビトラ錠に対して知的財産の輸入差止申立を行い承認されていることからも万が一、偽造品のレビトラ錠を海外から国内へ持ち帰ってしまうと処罰を受けることもあるということを覚えておいて下さい。
以下は特許庁の運営する知的財産の輸入差止申立情報を検索できるページです。ご興味ある方はキーワード欄に「レビトラ」と入力して検索してみてください。

レビトラ®錠の主成分を許可なく混入し、強壮効果をアピールしている偽造の健康食品が発見されています。健康になるどころか健康に害を及ぼす危険性があるのでくれぐれもご注意ください。


個人輸入代行業者のネット通販サイトで入手する海外製のレビトラが本物かどうかを見極めるのは難しいのが実状です。
簡単な見分け方としては用量での見極めです。正規のレビトラは国内含め他国でも最大で20mgまでしか承認されていません。よって50mg、100mgといった20mg以上であれば100%偽造品です。他には国内の医療機関で処方された本物と見比べるくらいしかありません。

当院で2022年8月に行った全国の20~79歳の男性6,000人を対象にした調査では勃起持続頻度が10回中、6回以下の中等度以上の深刻なEDに悩む割合は20代で6.9%、30代で9.7%、40代で12.0%、50代で18.0%、60代で28.7%、70代で47.6%、全体では20.5%であることが判明しました。稀に中折れ症状がある軽度EDを含めると20~30代で27.1%、40代で33.7%、50代で44.1%、60代で55.1%、70代だと70.5%にも及びます。
また、ED治療薬を服用したことがある835人を対象に行った「ED治療薬の入手方法に関する調査」では、以下の結果になりました。

  • 1位:病院に行き"正規品"の処方を受けた(49.2%)
  • 2位:個人輸入代行業者のネット通販で購入した(31.0%)
  • 3位:病院のオンライン診療を利用し"正規品"を郵送してもらった(15.1%)
  • 4位:知人から"正規品"を貰った(10.8%)
  • 5位:病院のオンライン診療を利用し"非正規品"を郵送してもらった(7.1%)

最近はED相談を行っている医院が増え、気軽に受診できるようになっています。
EDかな?と思ったら1人で悩むよりもまず病院へ。


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