シアリスの溶解実験
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浜松町第一クリニック 竹越昭彦院長 監修
国内正規品(純正)のシアリスの溶解時間について経過時間とシアリスの溶解状況をまとめました。
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シアリス20mgの溶解状況~30秒後
シアリス錠20mgを常温の水に浸して30秒経過した状況です。30秒ではほぼ変化はありません。
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シアリス20mgの溶解状況~1分後
まだ錠剤の原型はあります。表面のコーティングがふやけた程度です。
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シアリス20mgの溶解状況~1分30秒後
表面のコーティングが少し溶けだしました。ほんのり表面の黄色がにじみだしましたね。
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シアリス20mgの溶解状況~2分後
表面の黄色がにじみだしてきました。
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シアリス20mgの溶解状況~3分後
1分前よりだいぶ表面の黄色いにじみが広くなってきました。
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シアリス20mgの溶解状況~4分後
溶けたコーティング部分が広がっています。
シアリス20mgの溶解状況~5分後
4分後からあまり変化はありませんが徐々に溶けだしています。
シアリス20mgの溶解状況~6分後
コーティング部分が溶けて中の有効成分が見え始めてきました。
シアリス20mgの溶解状況~10分後
シアリス錠の原型が少し崩れてきました。中の白い有効成分がよく見えます。
シアリス20mgの溶解状況~15分後
原型が壊れ、ボロボロな状態です。
シアリス20mgの溶解状況~20分後
原型を崩した錠剤の有効成分が広がり始めました。
シアリス20mgの溶解状況~30分後
ほぼ溶けた状態と言っていいでしょう。綺麗にコーティングの黄色と有効成分の白色がはっきり分かれました。
シアリス20mgの溶解状況~45分後
30分後とあまり違いがありませんでした。この後1時間後まで観察しましたが、ほとんど変化が見られませんでした。
検証後のまとめ
上記の画像の通り18℃の水で10分程度で溶け始めているため胃袋に入れて10分もすれば完全に溶けていると推測できます。しかし、シアリスの成分が体内に吸収されてから血中濃度が最大に達するまでの時間=Tmax(最高血漿中濃度到達時間)は0.5~4時間(30~240分)、中央値で3時間です。つまり胃袋に入れて10分で溶けても体内に吸収され最大の効果を発揮するまで予想以上に時間がかかるということです。これは「主成分であるタダラフィルが水に溶けにくい性質だから」といった理由が考えられます。シアリスの添付文書には「性行為の1時間前に服用」と記されていますが、性行為の時に最高の効果を狙うのであれば「性行為の3時間前に服用」をお勧め致します。
また「食事の影響は無い」と言われていますが実際には影響はあります。空腹時に服用して1時間経過してから食事をするなどすれば更に薬の効果を引き出せるので覚えておいて下さい。