【日本国内調査】薄毛の人はどれくらいいるのか？

日本人男性の薄毛（AGA）発症状況は、日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン（2017年版）」で、20年以上前の2004年に発表された調査結果をもとに、｢20代で約10％，30代で20％，40代で30％，50代以降で40数％と年齢とともに高くなる｣と明記されています。

2024年現在でも｢2004年に公開されたデータ*｣が参照されており、20年以上前のデータとなるため、当院にて薄毛（AGA）について、30-59歳6,000名の日本在住男性を対象にインターネットアンケート調査を2024年6月に実施しました。

こちらのページでは、アンケート結果をもとに、年代ごとの薄毛（AGA）の｢発症状況｣･｢進行状況｣･｢発症年齢｣･｢急激な症状の進行｣を解説していきます。

*板見智『日本人成人男性における毛髪（男性型脱毛）に関する意識調査』日本医事新報（4209），27-29，2004-12-25日本医事新報社

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注)薄毛（AGA）は治療薬が普及しており、薬を服用している方もいることから、｢なったことがありますか。｣という経験有無として質問しています。

30-59歳のAGA発症は、6,000名中2,538名（42.3％）

2024年6月に行ったインターネットアンケート調査では、日本在住の男性30-59歳のAGA発症は、6,000名中2,538名（42.3％）となり、2.36人に1人がAGAを発症しているという調査結果となり、AGAの症状が出始める平均年齢（加重平均*）は、37.5歳でした。

【年齢別】薄毛（AGA）発症率

また年齢階級別のAGA発症経験率は以下の通りです。年齢が上がるごとに、薄毛（AGA）発症経験率も上がっていき、55～59歳では約半数の47.0%が薄毛（AGA）を発症している又はしたことがあります。

年齢別AGA発症割合

• 30歳～34歳（平均32.2歳）
  AGA発症率 35.8％
• 35歳～39歳（平均37.2歳）
  AGA発症率 39.5％
• 40歳～44歳（平均42.1歳）
  AGA発症率 41.9％
• 45歳～49歳（平均47.2歳）
  AGA発症率 43.0％
• 50歳～54歳（平均52.0歳）
  AGA発症率 46.6％
• 55歳～59歳（平均57.0歳）
  AGA発症率 47.0％

日本皮膚科学会ガイドライン「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン（2017年版）」では、20年以上前の2004年に発表された調査結果をもとに、｢20代で約10％，30代で20％，40代で30％，50代以降で40数％と年齢とともに高くなる｣と明記されていますが、今回の調査では、30代、40代では2004年の調査結果よりAGA発症率は高い結果となりました。

【調査詳細を見る】薄毛（AGA）発症経験の有無と発症年齢

さらに、どの程度薄毛（AGA）が進行しているのか調べるため、｢薄毛（AGA）経験がある｣と回答した2,538人に、以下のハミルトン･ノーウッド分類を用いて、薄毛の状態をさらに質問し、薄毛（AGA）進行状況を調査しました。

中等度（⑤Ⅲ型）以上の薄毛発症率は約5人に1人

その結果、AGA初期（①Ⅰ型）は、7.8％、軽度AGA（②Ⅱ型～④Ⅱ型　Vertex）は、15.2％、中等度(⑤Ⅲ型～⑨Ⅳa型）AGAは、11.9％、重度（⑩Ⅴ型～⑬Ⅶ型）AGAは、7.5％となりました。

薄毛が目立ちやすい中等度(⑤Ⅲ）以上に進行した薄毛（AGA）の人の割合は、19.4％となり、約5人に1人となりました。

●AGA全体

6,000人中2,538人　42.3%（2.4人に1人）
(①~⑬を回答した人の合計)

●軽度以上のAGA

6,000人中2,072名　34.5％（2.9人に１人）
(②~⑬を回答した人の合計)

●中等度以上のAGA

6,000人中1,161名　19.4％(5.2人に１人)
(⑤~⑬を回答した人合計)

●重度AGA

6,000人中449名　7.5％(13.3人に１人)
(⑩~⑬を回答した人合計)

【調査詳細を見る】薄毛（AGA）進行状況

年齢ごとに見てみると、中等度（⑤Ⅲ）以上に進行している人の割合は、30～34歳では、14.3％（約7.0人に１人）、35～39歳では、14.7％（約6.8人に1人）、40～44歳では、17.6％（約5.7人に1人）、45～49歳では、21.2％（約4.7人に1人）、50～54歳では23.5％（約4.3人に1人）、55～59歳では24.8％（約4.0人に1人）となり、進行した薄毛（AGA）の人の割合も年齢が進むごとに増えていき、60歳までに4人に1人は中等度以上の薄毛（AGA）になる結果となりました。

また、30－34歳の若い年齢でも、中等度以上（⑤Ⅲ以上）のAGA発症率は、14.3％（1000人中143人）と回答され、20代や30歳前半より治療が必要となるケースがあることが分かります。

年齢ごとの薄毛進行状況を詳しく見て行きましょう。

30歳代の薄毛（AGA）進行状況

40歳代の薄毛（AGA）進行状況

50歳代の薄毛（AGA）進行状況

【調査詳細を見る】日本国内男性6,000人の薄毛（AGA）進行状況

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薄毛（AGA）は、徐々に進行するとされていますが、20代や30代前半でも重度のＡＧＡ患者の方がおり、急激な進行があったかどうかの調査を行いました。

64.9％の人が｢急激に薄毛（AGA）が進んだことがある｣と回答

AGA発症経験のある日本在住男性30-59歳のうち、｢急激に薄毛（AGA）が進んだことがある｣と回答した人は2,538名中1,646名で64.9％でした。 またＡＧＡが急激に進んだ年齢の平均（加重平均）は、39.1歳でした。

特に30-34歳では72.1％の方が、35-39歳では69.4％の方が｢急激に薄毛（AGA）が進行した｣と回答しており、若い世代でAGAを発症すると、急激にAGAが進行する割合が多い結果となりました。

20代や30代の若い世代で、うす毛が気になってきた場合には、脱毛が急速に進む可能性があるため、早期からAGA治療を開始し脱毛を抑えることで、より髪の毛を維持しやすくなると言えます。

【調査詳細を見る】薄毛（AGA）の急激な進行年齢

【調査詳細】薄毛（AGA）発症経験の有無と発症年齢

注)薄毛（AGA）は治療薬が普及しており、薬を服用している方もいることから、｢なったことがありますか。｣という経験有無として質問しています。

【調査詳細】薄毛（AGA）進行状況

日本国内男性6,000人の薄毛（AGA）進行状況

【集計表】30～59歳の薄毛（AGA）進行状況

【調査詳細】薄毛（AGA）の急激な進行年齢