旬をとりいれた食事のメリット 2016.10.27 thu
スーパーの店頭で、秋刀魚や栗、松茸、さつまいもなどを見かけると、秋の到来を感じますね。「実りの秋」といわれるように、1年の中でも食べ物が美味しい季節です。近年は技術の進歩に伴い、季節問わずほとんどの食材が手に入るようになりました。当たり前のように食べている人参やブロッコリーなども、実は秋~冬にかけてが旬。なんでも食べられるのは幸せなことですが、旬ならではの美味しさや食べ物で四季を感じる楽しさも大切にしたいですよね。食べ物の旬を知ることは沢山のメリットがあります。
旬の食材は美味しいだけでなく、栄養面においても優れています。野菜や果物はカロテンやビタミンCの供給源。美肌やストレス対策にも欠かせない栄養素です。これらの栄養素は季節によって変動を受けやすく、旬とそうでない時期で大きな差がでてきます。ほうれん草を例に挙げると、旬の冬は夏に比べて、ビタミンCが3倍近くも多くなります。野菜は1日に350g以上食べることを推奨されていますが、量を意識するだけでなく、旬のものを食べることで効率よく栄養素を摂取することが出来ます。また、魚は旬になると脂のりがよくなります。魚の脂は血液をサラサラにするEPAやDHAが豊富で、ED予防にも積極的に摂るべき脂のひとつです。
旬の食材は体に適した効果を発揮します。食べ物は、東洋医学に基づいた「陰」と「陽」の性質に分類され、陰は体を冷やし、陽は体を温めるものとされています。夏が旬の野菜には茄子、トマト、きゅうりなどが挙げられます。これらは陰に属し、体を冷やして夏バテを防ぎます。反対に、冬が旬の野菜であるかぼちゃや芋類、根菜類は「陽」に分類され、体を温めるといわれています。
安価な旬の食材をベースに献立をたてれば、自然と節約につながります。秋刀魚の塩焼きや栗ご飯など、季節ならではの料理はもちろん、カレーの具材を根菜にしてみたり、ハンバーグのソースをきのこにする、シチューの肉は鮭に変えてみよう!と、いつもの料理を旬の食材に置きかえれば献立作りも苦ではありません。
このように、旬をとりれた食事は、美味しくて体にも良く、経済的でいいことづくめなのです。また、秋は朝晩が涼しく過ごしやすい季節です。ちょっと早起きをしてウォーキングやストレッチをしてリフレッシュしてみたり、好きな本を読んでリラックスタイムを設けてみましょう。旬の食材や栄養バランスのよい食事を心掛けるだけでなく、心に栄養も与えることも大切です。精のつくレシピ集では季節ごとのおすすめレシピを紹介しています。今晩の夕飯に、秋におすすめのレシピを参考にしてみてくださいね。
参考レシピ
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