男性不妊の原因と治療法
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浜松町第一クリニック 竹越昭彦院長 監修
男性側が、不妊の原因とされる割合も多いと発表されており、女性側に問題がなく男性側に問題が見られる割合は約33%とされています。 男性・女性共に問題がある割合も高く、男性に不妊の原因がある割合と女性に不妊の原因がある割合は同じくらいの頻度で起こっていると考えられています。
男性の不妊の原因には、「精子数が少ない」「精子の運動率が低い」「精子の奇形」などの造精機能(精子を作る機能)・精液の異常・精子路通過(作られた精子が精液へ放出されない)などの他、 そもそも勃起障害(ED)によって、女性膣内で射精できない「子作りED」「タイミングED」も男性不妊の1つの大きな原因となっています。
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子作りで、自然妊娠をするためにもっとも大切なことは、排卵時に男性の精子が女性体内(卵管内)にいることです。
不妊で悩んでいる方の話を聞きますと、「そもそもセックスしていない」、「セックスの回数が2か月や3か月に1回など頻度が明らかに少ない」、
排卵日に合わせてタイミングを取っても、「男性が十分勃起できず挿入できていない」、「途中で中折れしてしまい女性の膣内へ射精できていない」
など、精子を排卵に合わせて送り込めていないケースが非常に多いです。
こういった場合には、バイアグラ・レビトラ・シアリスなどのED治療薬の力を借りましょう。(※2022年4月から「勃起不全による男性不妊」に限りバイアグラとシアリスは保険適用となっています。)
男性がED治療薬を使って子作りをしても、産まれてくる赤ちゃんへの影響はありません。
またED治療薬を服用すること自体が、心臓へ負担がかかるという間違った情報が出回っていますが、ED治療薬は毛細血管の血流を良くする作用の薬で、健康な男性が服用して心臓へ負担がかかるということはなく、そのような情報に根拠はありません。
重要なポイントは、厚生労働省に認可されている純正のED治療薬を使用することです。
造精機能に原因がある不妊
男性側の不妊原因の約80%程度は造精機能(精子を作る機能)障害とされ、 精巣での造精機能(精子を作る機能)障害は原因不明なことが多いと報告されています。
精液検査の正常値:
精液量 1.5ml以上、精子濃度:1500万/ml、総運動率:40%以上、正常精子形態率:4%以上とされています。 (WHO発表のマニュアルによる)
精路通過に原因がある不妊
精管、射精管や精巣上体が閉塞し、精子が精液へ放出されていない状態。先天的な要因の他、鼠径部の手術などに起因する場合もあります。
逆流性射精
通常は射精時に精液は尿道側を通り陰茎の先端部から放出されますが尿道ではなく膀胱側に精液が流れてしまうために射精感はあっても陰茎からの精液の両が少なくなったり、全く出なかったりするのが逆流性射精です。
詳しくは ⇒ 逆流性射精とは
性機能に問題がある不妊
勃起不全(ED)や射精障害などで、性交時にそもそも女性膣内へ射精できていない状態。
その他、前立腺、精嚢、精巣上体に炎症など機能障害が起こっていることも原因として挙げられます。
造精機能に原因がある不妊
男性の精子数や運動率、精液の状態によって、タイミング法の他、人工授精(AIH)や体外受精(IVF)、顕微授精(ICSI)などの治療を行います。
精路通過に原因がある不妊
精巣で精子が正常に造られている場合には、精巣や精巣上体の精子を採取し、顕微授精を行う方法が1つとして挙げられます。
性機能に問題がある不妊
バイアグラ等のED治療薬の活用や、人工授精などが挙げられます。
当院は、ED治療薬処方専門クリニックです。精液検査などの男性不妊検査や男性不妊手術は行っておりません。
検査を行っている医療機関は、以下ページでご紹介しておりますので、ご参考になさってください。