20歳時の髪質と薄毛(AGA)発症リスク

浜松町第一クリニック 竹越昭彦院長 監修

更新日:

男性型脱毛症(AGA)は、早い方ですと20歳前半から症状が出始める方もいますが、30代を過ぎた頃からより発症・進行しやすくなります。

このページでは、ご本人の体質である髪質に着目し、20歳時の髪の毛の「太さ」と「くせ毛」を調査し、薄毛(AGA)になりやすい髪質なのかどうかを早い段階で知ることで、薄毛(AGA)の早期予防が出来るよう将来的な薄毛(AGA)発症リスクを調査・解説しています。

薄毛(AGA)はなにも対策をせず、脱毛が進行してしまうと、抜けた状態からもとの状態に戻すことが困難となり、治療するには、「お金」と「時間」がかかりますので、薄毛が気になった段階で早期に進行を食い止め、予防することがなにより大切です。

【調査概要】

AGA(男性型脱毛症)実態調査2024

集計期間:2024年6月14日~20日
調査方法:インターネット集計
対象地域:日本全国
調査対象:30~59歳の男性6,000名

※30-59歳(5歳階級別) 内訳は以下の通り
「30~34歳 男性:1,000人」
「35~39歳 男性:1,000人」
「40~44歳 男性:1,000人」
「45~49歳 男性:1,000人」
「50~54歳 男性:1,000人」
「55~59歳 男性:1,000人」

リサーチ協力 ⇒ 株式会社ネオマーケティング

1万円以上で送料無料。来院歴が無くてもOK。
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【設問】ご自身が20歳前後だった時の髪質について教えてください。

  • ①ストレートで細い髪質だった
  • ②ストレートで普通の太さの髪質だった
  • ③ストレートで太い髪質だった
  • ④くせ毛で細い髪質だった
  • ⑤くせ毛で普通の太さの髪質だった
  • ⑥くせ毛で太い髪質だった

まず、「AGA(男性型脱毛症)実態調査2024」にて上記質問をしました。その結果、20歳前後時の髪質は、「ストレートで普通の太さの髪質だった」が26.0%でもっとも多く、次いでストレートで太い髪質だったが19.9%となりました。

  • 1位:②ストレートで普通の太さの髪質だった 26.0%
  • 2位:③ストレートで太い髪質だった 19.9%
  • 3位:⑤くせ毛で普通の太さの髪質だった 15.7%
  • 4位:①ストレートで細い髪質だった 14.5%
  • 5位:④くせ毛で細い髪質だった 13.2%
  • 6位: ⑥くせ毛で太い髪質だった 10.7%
  • 男性6,000人の20歳時の髪質の詳細データ

    20歳前後の時の髪質
    n ストレート
    で細い
    髪質
    だった
    ストレート
    で普通
    の太さ
    の髪質
    だった
    ストレート
    で太い
    髪質
    だった
    くせ毛
    で細い
    髪質
    だった
    くせ毛で
    普通の
    太さの
    髪質
    だった
    くせ毛
    で太い
    髪質
    だった
    全体 6,000人 869人 1,561人 1,194人 791人 942人 643人
    100.0% 14.5% 26.0% 19.9% 13.2% 15.7% 10.7%


    30~
    34歳
    1,000人 126人 257人 202人 150人 147人 118人
    100.0% 12.6% 25.7% 20.2% 15.0% 14.7% 11.8%
    35~
    39歳
    1,000人 130人 246人 222人 132人 165人 105人
    100.0% 13.0% 24.6% 22.2% 13.2% 16.5% 10.5%
    40~
    44歳
    1,000人 153人 230人 182人 143人 185人 107人
    100.0% 15.3% 23.0% 18.2% 14.3% 18.5% 10.7%
    45~
    49歳
    1,000人 131人 250人 198人 143人 149人 129人
    100.0% 13.1% 25.0% 19.8% 14.3% 14.9% 12.9%
    50~
    54歳
    1,000人 160人 275人 201人 113人 142人 109人
    100.0% 16.0% 27.5% 20.1% 11.3% 14.2% 10.9%
    55~
    59歳
    1,000人 169人 303人 189人 110人 154人 75人
    100.0% 16.9% 30.3% 18.9% 11.0% 15.4% 7.5%

    上記調査結果と、同じアンケート調査で質問した「薄毛発症経験」をクロス集計*し、20歳前後の時の髪質と薄毛(AGA)発症状況について集計をしました。

    その結果、20歳時の髪質が、「くせ毛で細い」と回答した人の薄毛(AGA)発症率がもっとも高く58.8%と6割近くとなり、次いで「ストレートで細い」人では53.3%と半数以上が薄毛経験があると回答しました。

    一方で、「ストレートで普通の太さ」と回答した人の薄毛(AGA)発症率は34.4%となり、発症率は3人に1人程度と低い割合となりました。20歳時点で髪の毛が細いと感じている人は、将来的に薄毛(AGA)を発症するリスクが高いと言えます。

    20歳前後で髪の毛が薄いと感じるのは、生まれつき髪の毛が細い体質であることの他、AGAは、髪の毛のミニチュア化が徐々に進むため、20歳以前に初期の薄毛(AGA)症状が出始めていることも考えられ、日ごろから症状が出ていないか十分確認する必要があります。

    *クロス集計とは:アンケート調査やマーケティングリサーチなどのデータを集計する際に、2つ以上の質問項目の結果を掛け合わせて比較する統計方法。2つ以上の別々の項目の関連性を調べることができます。
    参照クロス集計(総務省統計局・外部サイト)

    20歳時の髪質と薄毛(AGA)発症率詳細データ

    20歳時の髪質
    合計 ストレート
    で細い
    髪質
    だった
    ストレートで
    普通の
    太さの
    髪質
    だった
    ストレートで
    太い髪質
    だった
    くせ毛で
    細い髪質
    だった
    くせ毛で
    普通の太さ
    の髪質
    だった
    くせ毛で
    太い髪質
    だった




    全体 6,000人 869人 1,561人 1,194人 791人 942人 643人
    100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0% 100.0%
    AGA
    初期
    ①Ⅰ型 466人 79人 122人 83人 66人 71人 45人
    7.8% 9.1% 7.8% 7.0% 8.3% 7.5% 7.0%
    軽度
    AGA
    ②Ⅱ型 357人 56人 91人 79人 57人 49人 25人
    6.0% 6.4% 5.8% 6.6% 7.2% 5.2% 3.9%
    ③Ⅱa型 291人 56人 51人 57人 59人 38人 30人
    4.9% 6.4% 3.3% 4.8% 7.5% 4.0% 4.7%
    ④Ⅱ型
    Vertex型
    263人 43人 58人 41人 65人 35人 21人
    4.4% 4.9% 3.7% 3.4% 8.2% 3.7% 3.3%
    中等度
    AGA
    ⑤Ⅲ型 149人 25人 41人 26人 21人 19人 17人
    2.5% 2.9% 2.6% 2.2% 2.7% 2.0% 2.6%
    ⑥Ⅲa型 115人 20人 25人 31人 15人 14人 10人
    1.9% 2.3% 1.6% 2.6% 1.9% 1.5% 1.6%
    ⑦Ⅲ型
    Vertex型
    138人 28人 27人 32人 26人 17人 8人
    2.3% 3.2% 1.7% 2.7% 3.3% 1.8% 1.2%
    ⑧Ⅳ型 206人 44人 35人 42人 42人 24人 19人
    3.4% 5.1% 2.2% 3.5% 5.3% 2.5% 3.0%
    ⑨Ⅳa型 104人 17人 18人 24人 26人 8人 11人
    1.7% 2.0% 1.2% 2.0% 3.3% 0.8% 1.7%
    重度
    AGA
    ⑩Ⅴ型 114人 22人 19人 21人 27人 20人 5人
    1.9% 2.5% 1.2% 1.8% 3.4% 2.1% 0.8%
    ⑪Ⅴa型 104人 19人 23人 19人 19人 18人 6人
    1.7% 2.2% 1.5% 1.6% 2.4% 1.9% 0.9%
    ⑫Ⅵ型 89人 23人 7人 8人 21人 18人 12人
    1.5% 2.6% 0.4% 0.7% 2.7% 1.9% 1.9%
    ⑬Ⅶ型 142人 31人 20人 13人 21人 17人 40人
    2.4% 3.6% 1.3% 1.1% 2.7% 1.8% 6.2%
    AGA
    ではない
    薄毛
    経験無
    3462 406 1024 718 326 594 394
    57.7% 46.7% 65.6% 60.1% 41.2% 63.1% 61.3%
    AGA
    発症率
    合計
    ①~⑬
    合計
    2,538人 463人 537人 476人 465人 348人 249人
    42.3% 53.3% 34.4% 39.9% 58.8% 36.9% 38.7%
    中等度
    AGA
    以上
    ⑤~⑬
    合計
    1,161人 229人 215人 216人 218人 155人 128人
    19.4% 26.4% 13.8% 18.1% 27.6% 16.5% 19.9%

    ストレートとくせ毛の薄毛(AGA)発症率

    髪の毛の太さでは明確な差が出ましたが、ストレートの髪質と、くせ毛の髪質では、薄毛(AGA)発症率に違いがあるのかも合わせて集計しました。

    薄毛(AGA)発症率

    ストレートの髪質合計(①②③を選択した人)
    薄毛(AGA)発症率 40.7%

    くせ毛の髪質合計(④⑤⑥を選択した人)
    薄毛(AGA)発症率 44.7%

    中等度以上薄毛(AGA)発症率

    ストレートの髪質合計(①②③を選択した人)
    中等度以上薄毛(AGA)発症率 18.2%

    くせ毛の髪質合計(④⑤⑥を選択した人)
    中等度以上薄毛(AGA)発症率 21.1%

    上記結果より、大きな差はありませんでしたが、くせ毛の人の方が、ストレートの髪質の人より薄毛(AGA)発症率、中等度以上薄毛(AGA)発症率共にやや高い結果となりました。

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    AGA治療で重要なことは、薄毛が少しでも気になりはじめたら、早めに対策をすることです。毛乳頭細胞や毛母細胞の活性が大きく低下し、髪の毛のミニチュア化が始まってしまうともとの状態に戻すのは時間がかかります。またAGAがかなり進行した状態ですと、毛乳頭細胞や毛母細胞の活性がもとに戻らないこともあります。症状に気が付いたら早めに対応していきましょう。
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