バイアグラの使用期限

ED治療専門ではない医療機関や調剤薬局等ではED治療薬はあまり多く処方されないので、どうしても在庫の薬剤が古くなりがちになってしまうことが多いかと思います。しかし当院ではED治療専門医院であるため薬剤の在庫が滞留することがありませんので常に使用期限の長い新しいお薬を処方することが可能です。

通常、医療機関で処方箋を貰いその後、医薬品を調剤薬局等で受け取る際には使用期限（有効期限・賞味期限・消費期限）などはどこにも記載がないかと思われます。これは処方される薬剤は長くても2週間分、しかも早めに病状が回復して薬剤が余れば破棄する前提での処方なので、記載が無いことが気になる方は少ないのではないでしょうか。しかしながらバイアグラ等のED治療薬は人によって頻度が全く異なる性行為の前に服用する薬剤なので一定期間保存することが前提であるため、処方を受けた患者様は使用期限が気になるところかと思います。

よって当院では、処方するバイアグラの有効期限がわかるように受付に使用期限一覧表を掲示しております。使用期限が知りたいという方は、処方を受ける際にこの使用期限表をご確認ください。

【レビトラの使用期限】

【シアリスの使用期限】

意外と知られていないのがバイアグラの使用期限の確認方法です。使用期限の記載箇所は先に紹介した画像のように「バイアグラが入っている箱の側面」ともう一箇所ございます。それは「PTPシートの上部」です。画像をご覧下さい。

「EXP 25. 6」の記載があります。これは「EXP 年. 月」という意味で、つまり画像のバイアグラの使用期限は2025年6月までということです。10錠のシートを購入される方は確実にこの箇所がありますが、それ以下の錠数だとシートを切って処方するのでこの箇所が無い場合もございます。

もしも使用期限が気になる場合は一度お手持ちのバイアグラのPTPシート上部を確認してみるのも一つの方法ですので覚えておいて下さい。

画像のようにPTPシートから取り出したバイアグラの使用期限が気になる方もいらっしゃるかと思いますのでご説明いたします。

当院の受付に置いてあるピルケースにPTPシートからバイアグラを全て出して収納される患者様もいらっしゃいます。
ピルケースの参考ページ → バイアグラの収納方法

このようにシートから取り出したバイアグラでも使用期限は高温多湿、直射日光を避ければ1年程度は大丈夫かと思われます。
その理由について、国内正規品のバイアグラは全てPTPシートに入っていますが、海外だと正規品でもボトルの中に錠剤がそのまま裸の状態で入っています。そのボトルに裸で入っている錠剤でも使用期限は2年以上はあるのでシートから取り出してもすぐに劣化するわけではない考えられます。

もしもPTPシートから全て取り出して保存する場合、保存するケースに取り出した日時を記載するなどして管理するようにしましょう。
※いつシートから取り出したのかもわからないようなバイアグラがあったら服用はせず、必ず破棄してください。

続いて「バイアグラを割った場合の使用期限」について説明いたします。当院にご来院いただく患者様にもバイアグラ50mgを割って飲んでいる方も多くいらっしゃいますので割った場合の使用期限が気になる方も多いのではないでしょうか。
画像の通り、バイアグラを割ると中身が白いのがお分かりいただけるかと思います。つまりブルーのコーティング剤で中身の白い薬剤を保護しているのです。

割ってしまうと中身の白い薬剤がコーティング剤から守られなくなり空気に触れることによって劣化が進みます。湿気の多い季節は薬剤がボロボロになったり、薬が胃の中に入っても溶けにくくなったり体に吸収されにくくなったりと効果が出ないこともあります。よって空気になるべく触れさせないようにサランラップに包んで保管するとよいでしょう。また、当院の受付に置いてあるピルケースに入れる場合には薬がケースの中で遊ばないようにティッシュも入れて保管することをお勧めします。ポケットに入れっぱなしは劣化を早めるので厳禁です。割錠後の保存方法に気を付けた場合でも使用期限の目安は以下の通りです。

• 気温が低く空気が乾燥している冬季で2週間
• 気温が高く空気が湿っている夏季で1週間

本来は割って使用するお薬ではないので当然のことながら正確な使用期限はどこにも記載がありません。あくまで上記期日は目安です。基本的には腐るようなものではないので割ってから何年も放置しなければ健康を害するという危険はないとは思いますが、いつ割ったか分からないようなバイアグラを服用するのは絶対に止めましょう。割って使用する場合は必ず割った日時が分かるようにしておいてください。

【バイアグラの正しい服用方法と処方】