フィナステリド錠に関するよくある質問
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目次※知りたい情報をクリック
浜松町第一クリニック 竹越昭彦院長 監修
フィナステリドに関するよくある質問
AGA治療について
気になっている方は、以下プロペシア発売元のオルガノン株式会社のサイトにて簡単にセルフチェックが可能ですので、確かめて見ましょう。
日本皮膚科学会が作成した男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版において、男性AGA治療の第1選択は、「フィナステリド」又は「デュタステリド」の内服薬とミノキシジル外用液の使用です。 そのため当院では、セルフチェックをされて、AGAだと思われる方には、健康状態の確認を医師が行った上で、お薬の処方を行い効果判定を行っております。
まずは、プロペシア発売元のオルガノン社(旧MSD社)のセルフ診断チェックをしてみましょう。
AGAの可能性があり、脱毛が気になっている場合には、できる限り早めにフィナステリド又はデュタステリドの服用を開始されることをオススメします。フィナステリドやデュタステリドの異常脱毛の抑制と遅延の確率は非常に高く、脱毛が進んだ状態から服用を開始するより、髪の毛を維持できる可能性が断然高いためです。
男性型脱毛症AGAは、「Androgenetic Alopecia」の略称です。 Andro(男性の)genetic(遺伝型)Alopecia(脱毛症)の意味で、遺伝が大きく関与しています。そのため、ご両親や祖父母の髪の毛の状態が参考となります。 特に母方の祖父が脱毛症の場合には注意が必要で、ご自身も脱毛症となる可能性が高いため、早めに服用して、フィナステリドやデュタステリドの服用によって、過度な抜け毛を早い段階から抑えていくことがとても大切です。
フィナステリドの効果について
フィナステリド(先発医薬品名:プロペシア)は、医薬品として厚生労働省に認可されており頭頂部、前頭部での増毛効果(軽度改善以上)が期待できます。
最低6ヵ月間の継続服用は必要ですが、少しずつ髪の毛が増えなんとなく見た目が変わっていきます。そこからさらに継続服用することで改善される可能性が高くなります。
頭頂部の増毛効果(臨床試験データより)
プロペシアの国内臨床試験では、1年間の服用で、増毛した人 132名中77名*(軽度改善以上)(58.3%)
3年間の服用で、99名中77名*(77.8%)の方で増毛効果(軽度改善以上)がありました。
1年間の継続服用で、著明改善が132名中2名*、中等度改善が132名中12名*、軽度改善が132名中63名*に、増毛効果が認められています。 (不変は53名*、軽度進行は2名*、中等度進行0名*、著明進行0名*)
3年間の継続服用では、著明改善が99名中6名*、中等度改善が99名中37名*、軽度改善が99名中34名*に、増毛効果が認められ、より効果発現率が高まっています。 (不変は20名*、軽度進行は2名*、中等度進行0名*、著明進行0名*)
*パーセンテージより人数へ換算
フィナステリド(先発医薬品名:プロペシア)の効果は、「前頭部」にも「頭頂部」と同様に効果が期待できます。
頭頂部と同様に、最低6ヵ月間の継続服用は必要ですが、少しずつ髪の毛が増えなんとなく見た目が変わっていきます。継続的に服用することで改善される可能性が高くなります。
前頭部の増毛効果(臨床試験データより)
プロペシアの国内臨床試験では、1年間の服用で、増毛した人(軽度改善以上) 132名中76名*(57.6%)
3年間の服用で、99名中71名*(71.7%)の方で増毛効果(軽度改善以上)がありました。
※著明改善・中等度改善・軽度改善の合計値
1年間の継続服用で、著明改善が132名中1名*、中等度改善が132名中14名*、軽度改善が132名中61名*に、増毛効果が認められています。 (不変は53名*、軽度進行は2名*、中等度進行1名*、著明進行0名*)
3年間の継続服用では、著明改善が99名中2名*、中等度改善が99名中32名*、軽度改善が99名中37名*に、増毛効果が認められ、より効果発現率が高まっています。 (不変は25名*、軽度進行は3名*、中等度進行0名*、著明進行0名*)
*パーセンテージより人数へ換算
服用開始後、3ヵ月経過すると効果が感じられるようになる方もいますが、基本的には、6ヵ月以上継続して服用することで、少しずつ効果が実感できるようになってきて、徐々に満足度が上がっていきます。 3年間の継続服用までは髪の毛が増える増毛効果が臨床試験で確認されていますので、しっかりと継続服用することが大切です。
その後も、フィナステリドの服用を止めてしまうと、脱毛が進行する状態へ戻っていきますので、現状維持のために服用を継続することが大切です。
フィナステリドを服用しはじめると、「初期脱毛」が起こることがあります。AGAの方は、もともと、成長期が短くなっているため、髪の毛が抜け落ちる直前の退行期や休止期に入っている毛髪数が多く、それらの毛髪が再び成長期に戻ることはありません。そのため、退行期や休止期に入った毛髪が新しく生えてきた髪の毛に押し出される形で抜け落ちますので、一時的に脱毛数が多くなることがあります。退行期は約2週間、休止期は約3~4ヵ月ですので、薬の服用を開始してからおおよそ3~4ヵ月程度は脱毛数が多い状態が続きますが、その後は正常な周期の毛髪へ置き換わっていきますので、脱毛数も減少していきます。
フィナステリドを服用されていても、毛周期が正常に戻る効果ですので、脱毛がまったくなくなるわけではありません。また季節の変わり目などで抜け毛の本数は大きく変動しますので、一時的な状態に一喜一憂せず、服用を継続することが大切です。
当院で取り扱っているジェネリック医薬品は、厚生労働省に認可された医薬品のみを取り扱っており、同じ薬として認可されておりますので、薬の効果に差はありません。 また、当院の患者様でも、ジェネリック医薬品の効果が低いから、先発品に戻したいという患者様もほとんどいらっしゃいませんので、安心してご利用頂けるかと思います。
一方で、気持ちの部分も大切になりますので、ジェネリックに不信感や不安感のある方は、オルガノン社の先発品のプロペシアを服用されている方もいらっしゃいますが、97~98%※の方が、費用の面から、ジェネリック医薬品を服用されています。※2023年の浜松町第一クリニック 浜松町院の処方錠数より
フィナステリドは、毛髪の周期を短くする「ジヒドロテストステロン」の体内での合成を抑える働きですので、体毛が濃くなるという副作用はありません。 また、毛根以外の部位から髪の毛や体毛が生えてくる副作用もありません。
50代、60代、70代の方でも効果が出る可能性があります。毛根ではないところや、死滅している毛根から新たに髪の毛が生えてくるということはありませんが、毛根が生きているところからは、年齢に関係なく毛髪の改善効果や現状維持効果が期待できます。気になっている方はトライをしてみてもよいでしょう。当院では、75歳からフィナステリドの服用を開始して、1年程度の服用で大幅に改善された例もありますが、髪の毛がフサフサに生えてくるイメージではなく、効果はあくまで現状維持や軽度に改善する程度とお考えください。
フィナステリドは、男性型脱毛症(AGA)にのみ効果があり、円形脱毛症に効果はありません。
フィナステリドを服用しても白髪が黒髪に戻るという効果はありません。フィナステリド(プロペシア)は、男性型脱毛症のお薬で、活性型男性ホルモンの「ジヒドロテストステロン」によって短くなる毛周期を正常に戻す働きのお薬です。
白髪が黒髪になるという効果はありませんが、フィナステリドの服用で、白髪であっても男性型脱毛症(AGA)に対しての効果が期待できます。
フィナステリドは、女性の脱毛症への効果はありません。
日本皮膚科学会が作成した男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版においても、女性がフィナステリド・デュタステリドを使用することについては、D(行うべきではない)に分類されています。
また妊娠中の女性がフィナステリドを服用すると、男子胎児の生殖器官等の正常発育に影響を及ぼすおそれがあります。
フィナステリドの服用時間・服用方法について
「フィナステリド」は、食事の影響を受けませんので、食前に服用しても、食後に服用しても効果に優位差はありません。 また、朝昼晩いつ服用頂いても差はありませんのでご安心下さい。
服用時間は特に関係がありませんので、フィナステリドは、朝服用しても、お昼に服用しても、夜に服用しても問題なく、何時に服用しても効果に優位な差はありません。おおよそ24時間おきになるように、1日のうちで飲みやすい時間を設定して服用してください。 飲み忘れないようにするために、例えば洗面台においておき、毎朝髪の毛をセットされる際に1錠服用するなど習慣にすると良いでしょう。
フィナステリドと一緒に飲んではいけない飲みものは設定されていませんが、薬は水又は白湯で服用するのが安心です。
フィナステリドを飲み忘れて時間が経過している場合には、その日は服用せずに、翌日いつもの時間に1錠服用してください。2錠まとめて服用する必要はありません。1日飲み忘れたからといって、AGAの原因物質である「ジヒドロテストステロン」が一気に増えて、脱毛が進むということはありません。もし服用しないと心配な場合には、気がついた時点で1錠服用し、次の1錠は必ず8時間以上経過してから服用してください。
フィナステリド・デュタステリドは、活性型男性ホルモンの「ジヒドロテストステロン」の生成を抑える薬です。数日薬を飲み忘れたからといって、急に「ジヒドロテストステロン」が増えて、抜け毛が増えるということはありません。気長に服用を続けることがなにより大切です。
フィナステリドの服用をやめるとどうなる?
フィナステリドの服用を完全に止めてしまうと、AGAの原因となる「ジヒドロテストステロン」が増加して元の脱毛が進みやすい状態へと戻ってしまうため、そのまま継続して服用する必要があります。
基本的には、フィナステリドは毎日1錠継続して服用することが前提のお薬となりますので、1日1錠服用することが安心です。一方で、費用の面から2日に1回の服用にされて様子を見られる方もいらっしゃいます。それで抜け毛が増えず現状維持できるようであれば、フィナステリドの服用回数をご自身で調整されても良いでしょう。もし、抜け毛がまた増えてくることがあれば、毎日1錠の服用に戻しましょう。
フィナステリドの注意点
「フィナステリド」に、一緒に服用してはいけない薬(併用禁忌薬)はありません。
また「フィナステリド」は、併用する際に注意が必要な薬も指定されていません。一方で同じAGA治療薬である「デュタステリド」は「CYP3A4」と呼ばれる薬を代謝する際に働く酵素の働きを抑える薬(リトナビルなど)と併用すると、薬の分解が遅れることがあり、併用注意薬に指定されています。
「風邪薬」や「痛み止め」「降圧剤」「糖尿病薬」などとの併用も可能ですが、もしなにか気になることがあれば、当院医師又は主治医にご相談ください。
発生頻度は低いですが、フィナステリドの副作用には、肝障害、リビトー減退(性欲減退)、ED(勃起不全)などが報告されており、当院でも患者様よりご相談を受けることがございます。
肝障害については、フィナステリドの服用で肝臓の検査値が大きく上昇してしまうことが非常に低頻度ですがあり、いずれの方もフィナステリドの服用を中止することで「正常値」に戻っており、体質によるものと思われます。
性機能に関する副作用では、男性型脱毛症(AGA)が発症する年齢と、ED(勃起不全)が発症する年齢が似通っており、プラセボ(有効成分の入っていない偽薬)でもリビトー減退(性欲減退)やED(勃起不全)が報告されており、フィナステリドの薬による副作用なのかの判断は難しいところです。
その他、下痢や胃部不快感などが報告されています。
フィナステリド錠の内服薬と頭皮につける「育毛剤」「発毛剤」は、併用しても問題ありません。
日本皮膚科学会が作成した男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版において、男性AGA治療で行うよう強く勧めるに分類されているのは、「フィナステリド」又は「デュタステリド」の内服薬とミノキシジル外用液の使用です。
当院でも、ミノキシジルの外用液を取り扱っており、フィナステリド内服薬とミノキシジル外用液を一緒に処方することも可能です。
フィナステリドと健康診断
1年に1回を目安に定期的に健康診断を受けましょう。フィナステリドに限らず薬を毎日服用していますので、体に異常がないかの確認は重要です。特にフィナステリドでは、γーGPTなどの肝機能検査値に異常が起こることが低頻度ですが報告されておりますので、血液検査で肝臓の数値が上がっていないかの確認は必須です。
一般的な健康診断結果に影響はありませんが、「前立腺がん」の診断に使用される腫瘍マーカー「PSA」を測る際には注意が必要です。フィナステリドの服用はPSAの検査値を半分に下げる働きがあり、前立腺ガンが見逃されてしまう可能性がありますので、フィナステリドを服用していることを、健康診断時に必ず申告し、PSAの検査値を2倍にする必要があります。
フィナステリドの入手方法
フィナステリドは、医師の診察に基づいて処方する処方箋用医薬品となっています。そのため、通販サイトやドラックストアでは購入できず、医療機関を受診して購入する必要があります。現在は、オンライン診療が認められていますので、来院出来ない場合には、医師との電話問診を受けて頂くことで、郵送で処方が受けられます。当院でもオンライン診療を行っていますので、ご希望の方は以下よりインターネットからご予約ください。
当院を利用したことがない初めての方でもご利用頂けます。
海外製のフィナステリドを服用することには注意が必要です。模造品やコピー品が横行しており、有効成分が含まれていないばかりか、他の薬剤成分が混入していて命の危険があるような重大な副作用が発生しているためです。医療機関であっても、海外製の医薬品を扱っているところもあり、十分な注意が必要です。少しばかり費用が安いからといって、効果がなくては一番の無駄となってしまいます。
当院では、厚生労働省に医薬品として認可されている国内正規メーカー品のみを取り扱っていますので、ご安心ください。